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たくさん間違えよう

たくさん間違えよう。

世界中に語学学校を展開する「EF education first」(本部スイス)の2024年版「英語能力指数」で日本は一昨年の87位から過去最低の92位に転落した。英語教育の最前線で日本の子供達を見ている私からすれば、当然だと思う。

「言語」は間違いを繰り返し「恥ずかしい思いもし」ながら身につけていくもの。間違うことによって「なるほどそうなんだ」と実感し自分のものになっていく。私も英語学習においても、プライベートにおいてもたくさん間違えてきた。痛い目にもあった。がそのおかげで今の自分があるとそれには感謝している。

今の子供達は「正しくなければならない」という強迫観念に駆られているかのよう。もちろんこれは日本の我々の大人社会の投影なのだろう。ヒステリックに「コンプライアンス」の遵守が叫ばれており、何かミスでもしようなものならば社会的に袋叩きにされる。またSNS上では人の揚げ足を取ろうと待ち構えている輩だらけである。「間違ってはいけない」世の中になってしまった。かわいそうに、子供たちはその煽りを受けているのである。

多くの子供達は間違いを消しゴムで消す。なかったものにする。そしてそこに正解を書き、さらに◯をつける生徒すらいる。

私の最初の仕事は「思いっきり間違える」ことを刷り込むことから始まる。「間違いは消さない」で残しておくこと。そしてあとで「なぜその答えになったのか」をもう一度自分で考え、そして「正解に至らなかった理由を考える」ことを習慣化させる。

また間違えたことは「チャレンジした」ことの証であのだからむしろ誇りに思って欲しいと伝える。周りの評価を恐れたり、表面上のいい格好をしたがったりしてごまかすより、何倍も価値あることだと褒めている。

私の授業ではよく当てる。英文を声に出して読ませる。なぜそうなると思うかと質問しまくる。生徒たちも間違いを恐れず反応する。

そしてそのうちにいつの間にか英語の成績が伸びている。

ライトハウス英語塾の生徒の皆さん、「明日もたくさん間違えにいらしてください。」 楽しみにして待ってます。